霊長類であるヒトの祖先が森林からサバンナに現れ、直立二足歩行となって約500万年前に立ち上がって歩き始めたと考えられている。四脚歩行の歴史に比べれば百分の一にすぎないと言われます。
類人猿の旧型オーストラロピテクス、新型オーストラロピテクス、ピテカントロプス、ネアンデルタール人、クロマニョン人と進化して、現代の人ホモサピエンスとなります。
新馬戦デビューが、右脚の前肢腕節に軟骨がある故障で遅れていたジオパークコハク(牡馬父シニスターミニスターと牝馬母ジオパークルビーの子)という名の所有馬がおりました。
いま、JRAの新馬戦デビューは終わったので、地方競馬デビューを模索していましたが、結果的に船橋競馬場の川島正一厩舎に預託することとなりました。
私も、ジオパークコハクの足の故障と同時期に、右足の膝の内側に痛みがあり、しばらく朝の不忍池の徘徊(ウォーキング)を中止しています。
いろいろの人の意見では、膝の痛みは痛風ではないかという人もおり、とうとう私も痛風デビューかと思っていましたが、自分なりに調べましたら「鵞足炎(がそくえん」ではないかと結論づけました。膝の内側にある筋肉の、アヒルの足型のような筋力が落ち込むことが原因とありました。
膝の故障だけはオーナーの私とジオパークコハクとは人馬一体となりました。
確かに、以前から正座、胡坐(あぐら)の後に立ち上がる時には、膝の負担を感じていました。
直立二足歩行であるから、ひざ痛、腰痛、脊椎管狭窄症、坐骨神経痛、肉離れ、難産も起こるのです。
ヒトは二足歩行で直立して歩く事になったことで、女性の骨盤が小さく変化して産道が狭くなり、そのために、子供をより小さく未熟な状態で産むようになった。
この未熟な子供を育てるために必要となったのが、「絆」で、「絆」を深めるために男女が一夫一婦に近い繁殖形態をとって、子育てのため常に一緒にいる事が必要となって、「絆」を維持するために発情期がなくなり、セックスが子供をつくだけでなく一夫一婦の関係性を維持する要素となったという説があります。
馬は、生まれたらすぐ歩行しますが、ヒトの赤ちゃんは、ハイハイから、歩くまでは時間が掛かるのは、直立二足歩行だからです。
犬、猫は発情期を「盛りが付く」(さかりがつく)と言いますが、馬の発情期は「フケに入る」と言います。
今は「一夫一婦」でなく「一婦一夫」の配偶関係が増えていますが、共稼ぎで経済的に男女同等にエサが入手できる時代だからなのでしょうか。
女性(メス)の骨盤が小さく変化したことは、ヒトに発情期がなくなり、争いに強い優勢な男性(オス)より、定期的なエサを提供・調達してくれる男性の方を選択するようになり、一夫一婦の配偶関係が成立したと考えられている。ヒトはある意味で、一年中毎日発情期です。
現代では経済的な裕福があるものが、エサを入手できるのです。
狩猟生活では二足歩行が安定的にエサを調達できるようになったことが、力のある男の家父長制を維持してきたのです。
直立二足歩行と手の親指を器用に使えるのはヒトだけなのです。
親指の器用な使用は脳の発達をもたらし、ますます類人猿から進化もできたのです。
足が不自由では五体満足(あし)ではないのです。
私は「この人(ヒト)でなし!」と言われないように心がけます。
令和7年3月31日
小関勝紀